日枝神社の歴史は、太田道灌が江戸城築城にあたって、川越の無量寿寺の鎮守・川越日枝神社を勧請したことに始まるといわれています。徳川家康は、江戸に移る際、江戸城内に遷座し、日枝神社は江戸城の鎮守にすえました。1657年、明暦の大火によって社殿を焼失したのち、江戸城の裏鬼門にあたる現在地に遷座しています。
徳川家は日枝神社をあつく信仰し、将軍の世継ぎや子女が相次いで参詣しました。のちの3代将軍徳川家光の誕生の際、日枝神社に初宮詣をしたことをきっかけに、徳川将軍家が代々日枝神社で初宮詣を行ってきたのです。こうした歴史から、日枝神社は「徳川歴朝の産土」ともいわれてきました。一般の人々からは、「山王さま」と呼ばれて、親しまれています。
予約不要!ネットで事前に祈祷内容を登録することが可能
お宮参りの予約をしたいけれど、日中は忙しくてゆっくり時間をかけることができない、電話でいろいろ尋ねられてもわからないことが多い……こうした声にお応えするため、日枝神社では、ホームページを介して事前に祈祷内容を登録できるようになっています。「お祝い子」についてはもちろん、参列する人数からご連絡先に至るまで、必要な情報を全てネット上で登録することができ、一つひとつの項目を確かめながら書き進めていけるのが特徴。現代の状況に即した、とても便利なシステムです。
敷地内の「日枝あかさか」で写真撮影やお食い初めの儀式もできる
日枝神社の境内には、初宮詣のご家族の思い出を素敵な写真として残したり、お食い初めの儀式も可能な「日枝あかさか」があります。ここには、初宮詣のお祝い着やお母さま方の訪問着などを貸し出してくれたり、着付けやヘアーセットをしてくれる衣装室や美容室が完備されていて、晴れの場にふさわしい装いにしてくれます。安心して任せられるのはうれしいポイント。さらに、お祝い懐石やお食い初め膳などのコースがあり、家族団らんの場としても利用することが可能です。
授与品は御札や犬張子、お守りやステッカーなど
日枝神社に初宮詣をすると、授与品として、日枝神社の御札や犬張子、お守り、ステッカーなどを頂戴します。犬張子は、子どもの魔除けに置いておけば良いとされているもの。犬は悪いものを察知して追い払うことができる、「いんのこ(犬の子)」と唱えれば子どもが悪夢に襲われるのを防げるという考えから、魔除けとして考えられるようになりました。