そもそもお宮参りとはどんな行事?なぜお宮参りに行くの?
お宮参りとは?
お宮参りは、土地の守り神「産土神(うぶすながみ)」に子どもが生まれたことを報告し、お礼を申し上げ、今後健やかに育つよう祈願するもの。子どもが生まれて最初の大きな行事であり、「初宮詣」「初宮参り」「産土(うぶすな)参り」などと呼ばれることもあります。産土神に子どもの誕生を報告することで、土地の一員となることを認めてもらう……そういった意味合いも、お宮参りには込められています。
なぜお宮参りをするの?
お宮参りとはそもそも、土地の神さまに子どもの氏子(うじこ)入りをお願いし、祝福してもらうという意味合いがありました。これに加えて、出血を伴うお産の「赤不浄(あかふじょう」=「出産後の母親の身体の穢れ」からの忌明けを祝うという意味もあったのです。こうした風習が一般化したのは室町時代からだといわれていますが、現在では、子どもの誕生を報告して御礼する健やかな成長を祈願することに主眼がおかれています。
お宮参りにはいつ行くの?
お宮参りに行くタイミングは、地方によっても多少違いがあるようですが、男の子の場合は生後32日目、女の子の場合は生後33日目だとされてきました。しかし、この習わしもひとつの基準にすぎません。「どうしてもこの日にしなければならない」「この日でなければお宮参りとして認められない」というわけではありませんので、子どもの健康を第一に考え、お宮参りのタイミングを図ってください。
お宮参りはどこに行くの?
土地の産土神に子どもの誕生の御礼を申し上げ、「氏子入り」をご報告するというお宮参り本来の意味からいうと、お宮参りに行くべきところは、土地の産土神ということになります。しかし最近では、そのような意味合いが薄れています。出身地や住所のある土地の産土神さまが祀られている神社にこだわる必要はありません。どこの神社で行っても大丈夫ですが、地域の方々とのつながりをいっそう保っていきたいとお考えの方は、土地の産土神さまへのお参りをおすすめします。